Martin D-28 Authenticの仕様      2007年7月10日 更新

D-28 Authenticの仕様を、D28 Marquisと比較して検証します。

東京 渋谷 ハートマンギターズの花田さんにご協力頂きました。どうも有り難うございました。

ポイント D-28 Authentic D-28 Marquis コメント 
全体
バック全体
トップ
バック
サウンドホール・リング Marquisの方が、太い黒線がより太くなっています。
ピックガード Authenticの方が、よりオリジナルに近い感じです。この写真ではわかりづらいですが、Authenticは塗装の前にピックガードが接着されています。
ヘリンボーン 両方とも細かい目の「Fine」パターンです。オリジナルはこれほど細かくはありません。個人的にはちょっと気になります。
ブリッジ Authenticはブリッジ・ピン・ホールに弦を通す切れ込みが入っています。
ブリッジピンホール ブリッジ・ピン・ホールの弦を通す切れ込みのアップです。
ブリッジピン Authenticのブリッジピンには溝がありません。頭の形状、ドットの大きさも異なります。
ダイアモンド&スクエア・インレイ Authenticはスクエア・インレイが小さいタイプで、7フレット・12フレットの埋め込み位置も間隔が広くなっており、オリジナルに近くなっています。Marquisも同タイプだったと思うのですが、これにはHD-28Vと同じものが使われています。
ネックとヘッドの境目 ヘッドとネックの境目の形状が異なります。初期のD-28GEはAuthenticに近い形状だと思います(最近のものはMarquisと同じような形状になってきたように思います)。Authenticはヘッド・ネックとも艶出し塗装、Marquisは艶消し塗装です。
ネックヒール ネックヒールの形状が異なります。
ヘッドストック・デカール・ロゴ
デカール・ロゴは同じ物のようです。
ヘッドストック裏面、ペグ Marquisは1934年製を意識しているため、ヘッド裏にブランドスタンプがあります。Authenticは1937年製のレプリカのため、ブランドスタンプはありません。

Marquisのヘッドは2007年から3ピースになりました。

ペグは両方ともゴトー製ですが、Authenticはつまみに艶のないタイプを使用しています。
ペグ Authenticの方にはワッシャが入っていません。
ダイアモンド・ヴォルート ダイアモンド・ヴォルートの形状もかなり異なります。初期のD-28GEはAuthenticに近い形状だと思います(最近のものはMarquisと同じような形状になってきたように思います)。
ネックヒールキャップ、バインディング、ジグザグバックストリップ ネックヒールキャップの形状が異なり、Authenticの方がよりオリジナルに近い、小さいものになっています。

バインディングの黒い部分の太さが異なります。

ジグザグバックストリップは、Authenticには、オリジナルと同じ、四角と四角の間に線が入っていないタイプが使われています。このタイプはAuthenticのみの仕様です。
バックブレース Authenticは、ネック側から数えて3番目・4番目のバックブレースの形状が、オリジナルと同じかまぼこ型になっています。
ラベル Authenticにはラベルがありません。
ネックブロック、アジャスタブル・ロッド調整口
Marquisは、ネックブロックに「レグブロック」と呼ばれる大型のタイプを採用しています。

印字の書体が異なります。Authenticはオリジナルの雰囲気を出しています。

Authenticはネック補強にTバーを使用しているため、Marquisのようなアジャスタブル・ロッドの調整口はありません。
ブランドスタンプ ブランドスタンプの色が異なります。
エンドピース Autenticの方がエンドピースの幅が少し細くなっています。
タグ Authenticはオリジナルのタグをコピーしています。
ケース
ケース
ケース
ヘッド角度 15度 14.5度
ヘッド厚み 15.2mm 15.4mm
表板 板厚 2.9〜3.0mm 3.0〜3.1mm
裏板 板厚 2.8〜2.9mm 2.6mm
側板 板厚 1.9mm 1.8mm

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